国内

内定式もオンラインづくし 対面なしで入社…異例の就活に

 例年、10月1日に実施される来春入社の大学4年生らを対象にした企業の内定式。今年は新型コロナウイルス感染拡大で、大手企業の大半は会場を本社施設などではなく、オンライン開催を予定する。出席する学生は就職・採用活動でも会社説明会や面接をオンラインで受け、対面なしで内々定を受けており、入社まで対面がない「フルオンライン就活」という異例の状況を迎えている。

 「内定式が終了するまで開けないでください」

 損害保険ジャパンでは、内定者の自宅にこう記した小包を配送した。中身はオンラインの内定式典終了後に、内定者と会社側とで、オンライン飲み会ならぬ“オンライン懇親会”を開催するためのお茶菓子など。オンラインの式典以外にもイベントを追加することで会社の雰囲気や、同期の交流機会をつくる。

 各企業にとってオンライン内定式は苦渋の選択だ。面接でオンラインと対面を組み合わせたセブン-イレブン・ジャパンは「同じ場所に多くの学生が集まることは避けざるを得ない」との判断で、内定式をオンラインにする。

 経団連の会員企業へのヒアリングによると、内定式を対面で行う企業は全体の2割弱で少数派となっている。何とか対面開催にこぎつけたい三井物産は2部制をとるほか、キリンホールディングスは、全国4会場で午前と午後の2部制にして計8グループに分ける。日本生命保険はオンライン主体だが、可能な地域では対面開催を模索する。

 一方、学業優先を理由とするパナソニックやトヨタ自動車、日立製作所は新型コロナに関係なく、内定式をすでにやめている。

 大手企業の来春入社組はこれまでも就活・採用の主要イベントである説明会、面接などがオンライン化しており、直接対面がゼロとなるケースが主流だ。ある企業の人事担当者は「新型コロナではオンライン就活を余儀なくされたが、収束後も元に戻ることはなく、状況に応じて対面とオンラインを組み合わせることになる」と話し、新たな就活・採用の形態を検討するとしている。

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