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群馬、豚熱封じ込めへ1120を殺処分 知事「養豚業守る」

 群馬県高崎市の養豚場で子豚3頭の豚熱(CSF)感染が県内で初めて確認された問題で、県は全5390頭の飼育豚の殺処分に着手し、27日午後3時までに2割強にあたる1120頭を処分した。農場の消毒など防疫措置を急ぎ、封じ込めを図る。一方、県は同日午前、対策本部会議を開き、幹部らが今後の対応を協議した。山本一太知事は冒頭、「万全の対策を実施し、全庁を挙げて養豚業を守っていく」と語った。(柳原一哉)

 殺処分は県職員や自衛隊員ら123人が行い、農場主の敷地に埋却した。農場と周辺への消毒に加え、通行車両の消毒も実施し、ウイルスの拡散を防ぐ。

 県によると、この農場はワクチン接種を実施していた。陽性の子豚3頭は生後70日で、本来は接種時期にあたっていたが、下痢などの症状があったため接種を見合わせていた。農場で死亡した子豚は約200頭に上るが、すべてが接種済みかどうかは不明という。

 今後は、どのように感染したのか経路の解明が焦点となる。農林水産省の疫学調査チームが27日、県内入りし、聞き取りなど原因究明に乗り出した。

 豚熱の感染源は主に野生イノシシとされ、県内ではこれまでに計55頭の感染が確認されている。うち4頭がこの農場から5~6キロ付近で確認されたが、今回の農場との明確な関連性は分かっていない。

 県内の豚の飼育頭数は全国4位の約62万9千頭を数え、農畜産業の中での比重も大きい。県は昨秋から、防護柵の設置▽消毒用消石灰の配布▽野生イノシシ捕獲強化-などの防疫体制の強化を進めていた。

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