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コロナで打撃、浅草らしさで魅力発信 人力車と松屋浅草がコラボ

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光客が減った東京・浅草の街を盛り上げようと、松屋浅草(台東区)は、「浅草周遊&浅草名物お楽しみ袋セット」の販売を始めた。同店が中心となり、浅草観光の定番である人力車とお土産の代名詞「雷おこし」がコラボした企画。街の力を結集した「浅草らしい」おもてなしを用意することで、観光客の掘り起こしを狙う。

(鈴木美帆)

 周遊は「えびす屋浅草店」の人力車で松屋浅草をスタート、名所や穴場など浅草下町の歴史と風情を感じる約15分間のコースを用意した。老舗和菓子店「常盤堂」の雷おこしと人形焼きのお土産が付く。細かいコースなどは希望に沿って設定することができる。

 コロナの影響で観光客が減少した浅草。街を盛り上げるためには「まず街に来てもらうことが大事だ」(松屋浅草)とし、浅草らしさを生かしつつ訪れるきっかけを提供できるものはないかと、えびす屋浅草店の梶原浩介所長(38)らとともに企画した。

 20の人力車団体が加盟する浅草俥夫(しゃふ)連絡会の会長も務める梶原さん。英語の方が多く使う日もあったほど外国人観光客が多かったが、国内外からの観光客が激減し、売り上げはピーク時に比べ約9割減った。従業員らも8割ほどが休業した。現在もまだ従来の3割程度しか稼働しておらず、「なんとか我慢しながら状況に合わせてやっている」と話す。

 政府の観光支援策「Go To トラベル」から東京が除外されたこともあり、都内や近郊からの観光客が目立つという。訪れたことがあっても、ゆっくりと観光する機会がなかった都民も少なくないといい、「浅草の魅力を再発見する機会になれば」と好機に捉えている。

 浅草は「人情の街」といわれ、人の温かさが魅力でもある。コロナ禍を経てさらに街に一体感が生まれ、人力車だけでなく飲食店、土産物店、ホテルなど、「『チーム浅草』で街を盛り上げたい」と梶原さんは意気込む。

 シルバーウイークの4連休は久々ににぎわいを見せたが、信号待ちに人力車が並ぶこともあった活気ある光景にはまだ遠い。ただ、訪れる人が何人でも「おもてなしの気持ちは変わらず一組一組に感謝していきたい」(梶原さん)。街の風を五感で楽しめる人力車での観光を通じて、「浅草をもっと好きになってほしい」と、街の魅力を届けている。

 セットは1組2人5500円(税込み)。松屋浅草に電話(03・3842・1111)か、1階ギフトカウンターにて利用3日前までに申し込む。コースの希望や詳細については申し込み時に相談可能。

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