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英EUのFTA交渉大詰めへ 残り時間少なく決裂危惧

 【ロンドン=板東和正】欧州連合(EU)から離脱した英国とEUによる自由貿易協定(FTA)など新たな関係構築に向けた9回目の交渉会合が29日、ブリュッセルで開催される。10月2日まで。予定される合意の期限が10月中旬に迫っており、交渉が決裂することへの危惧が強まっている。

 英EUは3月上旬にFTAなどの交渉を開始した。しかし、公正な競争条件の確保や英周辺海域の漁業権をめぐり、協議は難航してきた。さらに、ジョンソン英首相が今月9日、EU離脱協定の内容変更を可能とする法案を議会に提出したことで、「国際法違反」と主張するEU側が法案の撤回を英国に要求。英EU間の溝はさらに広まった。

 ジョンソン氏は7日、交渉について、10月15日のEU首脳会議までの合意を求めると発表。合意期限が延期される可能性もあるものの、日程は残り少ない。

 英EU間で離脱前の関係が維持される「移行期間」は今年末に終了する。FTA交渉が妥結しないまま移行期間が終われば、英EU間の貿易には世界貿易機関(WTO)の規則に従って関税が発生し、欧州経済に悪影響を及ぼすことになる。

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