国内

都心の新たな玄関口へ…変わる虎ノ門エリア BRT運行で利便性向上

 東京臨海部とBRT(バス高速輸送システム)で結ばれる港区・虎ノ門エリアでは、環状2号線も通って交通の利便性が向上しており、高層ビルなどの建設が進んでいる。行政、開発業者などの関係者は臨海部の住居エリアからの人の流れを想定し、虎ノ門エリアのさらなる活況を期待する。

 「晴海エリアから虎ノ門エリアまで静かで快適に移動できた。東京五輪・パラリンピックという人の動きを変えるイベントが控えており、新しい都民の足として大変重要なルートだ」

 9月24日、小池百合子都知事は高層マンションが立ち並ぶ晴海のBRTターミナルから虎ノ門まで試乗した後、手応えを口にした。

 BRTの発着点に虎ノ門エリアが選ばれたのは、「今後の開発でさらなるオフィスの集積が見込まれる。地下鉄など交通の結節点として都内のビジネスエリアにスムーズに移動できる」(都担当者)からだ。

 平成26年に環状2号線の新橋-虎ノ門間が開通。同線は今後、さらに延伸し、首都高湾岸線と直結する計画で、実現すれば虎ノ門エリアから羽田空港への車での移動がスムーズになる。

 不動産デベロッパーの森ビル(港区)は虎ノ門エリアはビジネス拠点になるとして、26年6月に虎ノ門ヒルズ森タワーを開業。今年6月には同社が建設費用の大半を負担する形で、東京メトロ日比谷線としては56年ぶりの新駅となる虎ノ門ヒルズ駅がオープンした。

 森ビルが新駅と地下通路で結ぶ形でオープンさせた虎ノ門ヒルズビジネスタワーの1階部分に今回、BRTのバスターミナルが設置された。森ビルはさらに高層ビル2棟を建設中で、広報室の担当者は「東京の新たな玄関口にするべく、エリア全体の発展に寄与したい」と意気込む。

 虎ノ門エリアでは今年6月に野村不動産などが運営するオフィスビル、東京虎ノ門グローバルスクエアも開業。野村不動産の担当者は「ビル内で当社が供給するオフィスフロアはほぼ埋まっており、好調な出足といえる。虎ノ門エリアは官庁街に近いうえ、羽田空港で海外とも結ばれる。将来の発展の余地は大きいと期待している」と語った。(大森貴弘)

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