国内

大阪府・吉村知事 緊急事態宣言の発令「要請せざるを得ない」

 大阪府の吉村洋文知事が7日、産経新聞の単独インタビューに応じ、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府の緊急事態宣言に関し、発令を「(府として)要請せざるを得ないのではないか」と述べた。8日に開催する府の対策本部会議で議題に挙げ、専門家の意見や7日の感染状況などを踏まえて、最終的に判断するとした。

 府では6日、過去最多となる560人の感染者を確認した。年始以降、府内で感染は再拡大の傾向にあり、首都圏で感染者が急増している。

 吉村氏は「東京であれだけ感染が拡大し、大都市圏の大阪で下がると考えるのは楽観的」と説明。その上で「医療の現場は逼迫(ひっぱく)している。高齢者の感染が増えることを見越したとき、先手の対応を打つべきだ」と強調した。

 大阪市内の酒類を提供する飲食店などに対して11日まで営業時間を午後9時までに短縮するよう要請しているが、今後の営業時間のありかたについては、「(政府の緊急事態宣言にあわせた)基本的対処方針に合わせる形が適切だと思う」と話した。

 対策本部会議での方針決定後については、「京都府や兵庫県の両知事と相談し、対応を判断したい」と言及。大阪府単独なのか、3府県共同で政府に要請するかを協議する意向を示した。

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