海外情勢

過酷勤務 中国テック企業の悲劇再び、深夜帰宅途中に倒れ死亡

 中国の電子商取引(EC)サイト運営会社、●多多(ピンドゥオドゥオ)の従業員が昨年末に死亡した。テクノロジー企業には長時間労働が常態化しており、今回の件を受けて改めて批判が沸き起こっている。反競争的なビジネス慣行をめぐり当局の調査対象となっているこれらテクノロジー企業にとって、さらなる逆風だ。

 ●多多は女性従業員が昨年12月29日午前1時半に、複数の同僚と歩いて帰宅途中に突然倒れたことを確認した。

 女性は1998年生まれで、2019年7月に入社したばかりだったという。6時間近くにわたり応急処置を受けたが、回復せずに亡くなったと同社が発表資料で説明した。

 ソーシャルメディアには●多多と同社従業員に求められている過酷な勤務スケジュールへの批判が大量に投稿された。ツイッターに似たサービスである新浪微博では、この件に関するハッシュタグの付いた投稿が2億回超読まれている。

 朝9時から夜9時まで週6日間働き、さらに残業をする、いわゆる「996」と呼ばれる中国テクノロジー業界の労働慣行は、そこで働く労働者からの苦情や早死にするケースなどが伝えられ、これまでにも批判を呼んできた。

 それでもアリババグループの共同創業者、馬雲(ジャック・マー)氏や、京東(JDドットコム)の劉強東最高経営責任者(CEO)らテクノロジー業界の富豪は、競争が熾烈(しれつ)な業界での生き残りには必要だとし、この労働慣行を支持してきた。(ブルームバーグ Coco Liu)

●=餅の食へんを手へんに

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