海外情勢

米首都厳戒、次期大統領の就任式に合わせ州兵2万人超投入 議事堂に鉄柵も

 【ワシントン=黒瀬悦成】米国の首都ワシントンで20日に行われるバイデン次期大統領の就任式に合わせて過激勢力が武装行動を計画しているとされる問題で、ペンス副大統領と連邦捜査局(FBI)など治安当局や軍の高官は14日、対策会合を開き、式典当日に約2万1000人規模の州兵部隊を展開させ、厳戒態勢を敷くことを確認した。

 ペンス氏は会合で「バイデン氏とハリス上院議員が安全に正副大統領に就任できるよう、就任式を執り行う」と表明した。

 2017年に行われたトランプ大統領の就任式に動員された州兵部隊は約8千人規模だった。

 FBIのレイ長官は会合で、トランプ氏の支持勢力による6日の連邦議会議事堂への襲撃・占拠を実行した容疑者100人以上を逮捕し、200人以上を特定して行方を追っていることを明らかにした。

 レイ氏はまた、就任式に合わせて首都や全米の州議会議事堂の周辺で予定されている抗議デモについて、「暴力の発生を懸念している」と述べ、議事堂襲撃のような暴力行為を引き起こす恐れがある人物を監視下に置いていると語った。

 中西部オハイオ州のデュワイン知事は14日、事態を受けて州都コロンバスの州議会議事堂と政府庁舎を17日から20日まで閉鎖すると発表した。

 バイデン氏が就任宣誓を行う議事堂の周辺は、上部に鉄条網が張り巡らされた鉄製の柵で仕切られ、一帯に配置された州兵らが自動小銃を運び込むなどして就任式に備えている。

 FBIなど治安当局は、過激勢力が市内に簡易爆弾を仕掛けたり、車両に爆弾を積んで建物を爆破したりする恐れがあるとして、首都中心部の地下駐車場を封鎖した。

 過去の大統領就任式では議事堂からリンカーン記念堂まで首都の中心部を東西に貫く緑地帯「ナショナルモール」に10万人規模の市民が見物に訪れたが、今年は全面的に閉鎖される可能性が出ている。

 ワシントンのバウザー市長は13日、市民らに対し、就任式を見物に一切訪れないよう要請。議事堂やホワイトハウスに通じる道路はバリケードや警察車両などによって封鎖された。

 ワシントンおよび周辺地域で地下鉄と路線バスを運行する首都圏交通局は15日から21日まで中心部に近い13駅を閉鎖するほか、バスの乗り入れも中止する。

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