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有馬温泉で仮想ロードレースも…IOC注目「バーチャルスポーツ」 (2/2ページ)

 大会後に山口准教授が実施したアンケートでは、回答者全員が「楽しかった」「満足している」と答えた。「次回も参加したい」との回答が8割を超え、「実際のコースに挑戦したい」も7割を上回った。感想を自由に書き込む欄では「自動車が止まっていたり、おじさんが自転車を押していたりして、リアルだった」といった反応もあり、金井さんは「バーチャルなコースを走ることで、実際に訪れてみたいと思ってもらえれば…。実際のサイクリングを終えた後に有馬温泉に入って疲れた体を癒やしてもらうことで、地域振興にもつながる」と強調する。今後は常設の大会運営サイト「ツールド有馬」を開設したり、愛好家が集まるプロテインバーを開業したりするほか、城崎温泉(兵庫県豊岡市)との温泉対抗バーチャルライドレースも実施したいという。

 アットホームスポーツの時代

 こうしたリアルな運動とバーチャルな世界を融合したスポーツ大会を開催する動きは加速している。

 山口准教授のゼミは昨年12月に「ワールドマスターズゲームズ2021(WMG2021)関西組織委員会」と「スポーツコミッション関西」が共催した「インターカレッジ・コンペティション」で、WMG2021の自転車競技の舞台となる鳥取県倉吉市でのバーチャルライドレースを提案。サイクルツーリズムの活性化につなげることで、大会のレガシー(遺産)になると訴えた。

 また、昨年11~12月には神戸商工会議所などが中心となって「企業交流運動会」をバーチャルで開催した。14社の約160人が参加。開会式と表彰式をオンラインで実施し、その間の1カ月間に、参加者が各自や企業ごとにスポーツを行う仕組みで、オンラインイベントの際には、全員で運動する機会も設けられた。

 山口准教授は「コロナ禍で、自宅や一人でできるコンテンツが人気を集めている。今後は、いかに横のつながりをつくるかが重要になってくる。参加者同士がオンラインやオフラインで緩くつながり、自分自身が得意な領域で無理なく身体的な運動を行う『アットホームスポーツ』が広まっていくのではないかと思う」と話している。

 「バーチャル(仮想)スポーツ」(VS) 広義では、1990年代に流行した「Dance Dance Revolution(ダンスダンスレボリューション)」や任天堂が2007年に発売した「Wii Fit」も該当。IOCは一般的なオンラインゲームとの違いを明確化し、コロナ禍で若者を中心にVS市場が拡大したと指摘している。

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