国内

香川・三豊市「ウラシマビレッジ」 異業種経営者共同で1棟貸し宿 

 地域で利益シェア

 美しい海岸が人気で観光客が増えている香川県三豊市で、地元の異業種の経営者たちが資金を出し合い、グループや団体客に1棟単位で借り切ってもらうスタイルの宿「URASHIMA VILLAGE(ウラシマビレッジ)」を開業した。

 地方創生関連の補助金を使うこともできたが、行政主導ではない民間の自発的な挑戦にこだわった。地域の新しい動きを取り上げる雑誌「ソトコト」の指出一正編集長は「郷土愛にあふれた地元の人たちが結束して、地域の未来をつくるという新しい潮流だ」と期待を寄せている。

 三豊市にある父母ケ浜は、風景が水面に鏡のように映る南米ボリビアの「ウユニ塩湖」に似ていると話題を呼び、2018年には約26万人が訪問。20年には新型コロナウイルスの影響があったにもかかわらず約42万人に増え、宿泊施設の需要が高まっている。

 ウラシマビレッジは父母ケ浜から北西に約5キロ、瀬戸内海に突き出た荘内半島の西岸に1月上旬、オープン。正面には浦島太郎伝説が残る丸山島を望む。スーパーや建材会社、バス会社など11社が500万円ずつ出資して建設、3棟で最大23人を収容する。

 レストランは併設しておらず、宿泊客は地元の飲食店を利用するか、スーパーなどで調達した食材で自ら調理する。運営会社「瀬戸内ビレッジ」の古田秘馬代表(45)は「1社が利益を独占するのではなく、地域で分かち合うため」と狙いを説明する。

 市観光交流局によると、父母ケ浜の人気上昇に伴い、荘内半島では5年ほど前から1棟貸しの宿が建ち始め、現在は約20棟まで増えた。古田さんは各施設と連携し、大企業の研修など100人規模の団体を受け入れる仕組みも考案中だ。

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