海外情勢

英で夏の航空予約が急増 5月にも外国旅行解禁へ行程表

 英国では夏に行楽を計画する人々からの予約が急増している。ジョンソン英首相は22日、ロックダウン(都市封鎖)解除に向けたロードマップ(行程表)を打ち出し、早ければ航空機による外国旅行を5月17日に再開する可能性を示した。

 これを受け、英国の格安航空会社(LCC)イージージェットの航空券販売は数時間で4倍強に膨らんだ。旅行ツアー会社トゥイによると、スペインやトルコ、ギリシャへの旅行予約が一晩で6倍に急増した。アイルランドのLCC、ライアンエア・ホールディングスによれば、イタリアも人気の旅行先だという。

 7月と8月に集中

 航空会社の株価は、重要な夏の旅行シーズンの需要急増が鮮明となる中、続伸した。外国旅行は5月下旬ないし6月に再開される可能性があるが、英国の旅行者は安全策をとっているもようで、予約の増加は7月と8月に集中している。価格比較サイトのスカイスキャナーによると、22日のフライト予約は前日比で69%増えたという。

 スカイスキャナーのフライト担当バイスプレジデント、ヒュー・エイトケン氏は「この最新ニュースが旅行需要の急増につながっている」と指摘。需要が本当に解き放たれるには「旅行を計画できる共通の国際的基準に関する一段とグローバルな調整など」さらなる措置が必要になろうと付け加えた。

 真っ先にLCC回復

 ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ロブ・バルネット氏は「ライアンエアやウィズエアーなどLCCの需要が真っ先に回復するだろう。長距離旅行はそれほどすぐには回復しない可能性があり、IAGなどフルサービスキャリア(従来型の旅客サービスを提供する航空会社)では緩やかなペースの回復になる公算が大きい」と指摘する。

 英国の航空券販売は顧客の需要に対する楽観的見方を示しているものの、夏季前半における旅行の見通しは依然としてはっきりしない。

 日当たりのよい場所を好む英国人に人気の旅行先の一つ、クレタ島の観光旅行業協会のミカリス・バラハキス会長は、旅行再開はワクチン接種の展開状況とギリシャ当局の判断によると述べ、「観光旅行は心理学であり、人々が旅行をするのに望ましい心理状態が醸成されなければならない」と話す。

 トゥイは6月末まで無料の予約変更を認める旅行契約を提供することで、現行の渡航規制が解除されそうな5月17日以降に休暇をとるよう顧客に促す。

 同社の英国、アイルランド部門のマネジングディレクター、アンドリュー・フリンサム氏は「多くの人にとって非常に困難だった年を経て、久々の休暇を楽しみに待つことができるよう、英政府との緊密な連携を続ける方針だ」と語った。(ブルームバーグ Siddharth Philip、Christopher Jasper)

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