海外情勢

OPECプラス、4日会合で減産縮小の見込み 期待外れなら価格さらに上昇も

 原油相場が昨年11月以来の大幅下落となった先週末から、力強く反発している。石油輸出国機構(OPEC)とOPEC非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が4日にテレビ会議形式で開く閣僚級会合に注目が集まっている。OPECプラスは昨年決定した減産をさらに縮小し、生産を一定量増やすことで合意する見込みだ。

 慎重姿勢維持を要求

 OPECプラスによる減産に加え、中国の需要回復や主要国の刺激策、そしてインフレ復活に対するヘッジ手段を求める投資資金が原油相場の回復を支えてきた。

 しかし、OPECプラスが積極的に増産に動くかどうかは不透明だ。新型コロナウイルスの感染拡大が需要をいまなお脅かす状況を警戒し、OPECの盟主サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は「高度に慎重な姿勢」を維持するよう他の産油国に強く求めた。OPECプラスが合意した供給増が必要量に届かない場合は、原油価格がさらに上昇し、望ましくない結果に対応を迫られることになりかねない。

 CMCマーケッツ・アジア・パシフィック(シドニー)の市場担当チーフストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「OPECプラス会合は非常に重要だ。OPECプラスの産油量がわずかに増えても、原油価格の上昇基調を容易に維持できよう。産油量が大きく増えれば、短期的には見通しを損ねる可能性がある」とみる。

 在庫減少ペース最速

 新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の下で積み上がった過剰な原油は速いペースで消えつつある。モルガン・スタンレーによれば、世界の原油在庫の減少ペースは過去20年で最も速い。強烈な寒波で米国の生産が打撃を受ける中で、原油価格は新型コロナの感染拡大前の水準を回復。新たなスーパーサイクル(長期の上昇局面)到来や再び1バレル=100ドルに回帰するとの観測も出始めた。

 国際市場がもう少し多くの原油を消費する可能性があるというのが、ジュネーブの商社からウォール街の金融機関に至るまで石油を取り巻く多くの当事者の一致した見方だ。だがOPECプラス参加国が十分に原油を供給するかどうかが、大きな問題だ。

 調査会社エンベラスのディレクターで、OPECのベテランウオッチャーであるビル・ファレンプライス氏は「彼らが市場を過度に引き締める現実の危険が存在する。既にスーパータイトな状況であり、OPECが原油価格の高値維持だけを重視すれば、結局はライバルの産油国からの供給を誘うことになるだろう」と指摘した。

 OPECプラスは世界の供給量の約7%に相当する日量700万バレルを上回る減産を継続しており、4日の閣僚級会合では、4月から供給量を日量50万バレル増やすかどうか検討する。サウジはまた、自主的に実施している日量100万バレルの減産分を予定通り元に戻すかどうかも確認する見通しだ。(ブルームバーグ Iain Marlow、Saket Sundria)

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