海外情勢

企業は楽観的な見方を維持 米地区連銀経済報告、ワクチン接種が追い風

 米連邦準備制度理事会(FRB)が3日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、米経済は年初からの2カ月、緩慢なペースで拡大した。また新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいることで経済成長見通しが強まり、事業主の間では景況感が改善しつつある。

 ベージュブックでは「新型コロナウイルスワクチンが一段と普及する中で、大半の企業は向こう6~12カ月について楽観的な見方を維持している」と記された。今回のベージュブックは、2月22日までに12地区連銀が集めた情報を基にまとめられた。

 新型コロナの新規感染者数が約4カ月ぶりの低水準となり、景気見通しは明るいものになっている。「大半の地区は、今回の調査期間中に雇用水準がゆっくりとではあるが上昇したと報告した」「回答企業は総じて、雇用の水準が短期的に緩慢なペースで改善するとみている」とした。

 賃金については、多くの地区で向こう数カ月上昇が続く、ないし上昇ペースが幾分加速すると予想されているという。

 パウエルFRB議長は先週の議会公聴会で生産活動は上向き、住宅部門も好調を維持する一方、コロナ禍に対応した消費者の買い控えでサービス支出が打撃を受けるなど米経済の回復はまだら模様だと指摘した。

 16、17両日に予定される次回の連邦公開市場委員会(FOMC)では、ゼロ金利政策を継続するとともに、債券購入などを通した現行の量的金融緩和策も維持することが確実だ。ベージュブックはFOMCが開かれる約2週間前に公表されている。

 今年1~3月期の成長率は改善傾向を見せている。小売売上高は過去7カ月で最も大きく上昇。年頭に当たり消費者のモノへの需要が堅調であることをうかがわせた。(ブルームバーグ Steve Matthews)

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