海外情勢

Java著作権訴訟10年越し決着 グーグルがオラクルに勝訴

 スマートフォン用基本ソフト(OS)「アンドロイド」を開発する際にプログラミング言語「Java(ジャバ)」を使用し著作権を侵害したとして米オラクルが起こしていた訴訟で、米連邦最高裁判所は5日、グーグルはオラクルが持つ著作権を侵害しなかったとの判断を下した。

 最高裁は6対2の評決により、オラクルの主張が支持された下級審判断を退けた。シリコンバレーを二分し、ソフトウエア開発の根幹ルールに影響する公算が大きいとされてきた10年越しの訴訟は、グーグルの勝利に終わった。

 最高裁は、Javaの主要部分をアンドロイドに組み入れるグーグルの利用の仕方が「公正使用(フェアユース)」に該当し、合法だと判断した。

 グーグルのケント・ウォーカー最高法務責任者(CLO)は声明で今回の判決について「消費者や(複数のソフトウエア同士の)相互運用性、コンピューター科学にとっての勝利だ。消費者の利益になる製品やサービスを開発する次世代の開発者に法的な根拠を与えるものだ」と評価した。

 弁護士事務所「ドーシー・アンド・ホイットニー」の著作権問題の専門家マイケル・ケイエス氏は「今回の判決は著作権に関する現世代最大の決定だ。今後、ソフトをめぐりさらなる論争を生み、さらなる複製や係争、公正利用に関する主張を目の当たりにすることになろう」と指摘した。

 今回の係争が論争を巻き起こした昨年10月、モジラやマイクロソフト、IBMなど米ハイテク大手各社はグーグルを支持。一方で著作権に関する厳格な基準に依存しているメディアや娯楽企業は、前米トランプ政権と同様にオラクル支持に回った。グーグルが加盟する米コンピューター通信産業協会(CCIA)は「今回の決定は相互運用性や著作権の原則、改革の未来にとっての勝利だ」とする声明を発表した。(ブルームバーグ Greg Stohr)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus