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IoTで日本酒造りサポート 秋田、杜氏の負担軽減や次世代育成に

 作り手の経験や勘が出来を左右する日本酒造りを、多様な機器をつなぐ「モノのインターネット(IoT)」の技術でサポートする試みが秋田県の酒造会社で進んでいる。遠隔地からスマートフォンを通じて、タンク内温度やアルコール量をリアルタイムに監視。品質管理に気が抜けない杜氏(とうじ)の長時間労働改善への貢献も期待されている。

 「高清水」で知られる秋田酒類製造(秋田市)と秋田県産業技術センターがシステムを共同開発した。もろみやタンク内の温度を10分ごとに計測し、発酵前後の重量差からアルコール生成量を推計。データはインターネットを通じてスマホやパソコンで把握できる。

 県などによると、酒造りには毎日の温度やもろみの発酵具合の確認が不可欠で、作り手の負担が大きい。知識が豊富な杜氏の高齢化も進み、後継者不足や熟練した技術の継承が課題という。

 センターによると、アルコール量推計へのIoT技術活用は珍しく、担当者は「酒造りの過程を全てデータ化することはできないが、作業の省力化と同時に蓄積したデータが次世代育成に役立つ」としている。

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