総裁選ドキュメント

野田聖子氏所見発表要旨

 総裁になったらまず最優先すべきは新型コロナウイルス対策だ。コロナ対策は以下の3点に集中投資する。1つ目、スピード重視の早期発見、早期治療の徹底。2つ目、フェアな支援。働く人は一律給付、現実的公平な経済支援。3つ目、「見える化」。不安を取り除く。

 まず早期発見、早期治療はこれからのコロナ対策で最も重要。具体的な方法としては臨時暫定の病床病院を造る。自宅療養では早期発見、早期治療はできない。軽症患者をスピーディーに診察して重症化を防ぐ。飲食店などの協力金は一律から納税や店舗の規模などを考慮した現実的、公平なものに変えていく。安心安全のために国民の不安を取り除かなければならない。しっかりと正確な情報をお届けする「見える化」が一番だ。

 総裁になったら、人口減少を経済問題、安全保障問題として扱い、人口減少を止める。国家の危機との位置づけを明確にする。「こどもまんなか」を成長戦略に位置づけて推進する。子供の支援の司令塔として「こども庁」を設立し、教育保育、さらには貧困問題の解消など、子供への投資を積極的に行う。

 日本初の女性首相になったら女性閣僚は全体の半分になるように目指す。意中の人たちのリストは心の中にある。障害者、高齢者、介護、貧困などにしっかりと目を向けたプッシュ型の対策を進める。

 国土強靱(きょうじん)化をさらに加速させて自然災害にも強くしなやかな日本をつくる。ベースロード電源としての原子力発電の重要性は高く、急にゼロにすることは現実的ではない。

 行政に対する信頼回復を進める。近年、公文書の廃棄、隠蔽(いんぺい)、さらには改竄(かいざん)という問題が相次いで起きた。総裁になったら自民党に公文書の取り扱いに関する不透明さを解明するチームをつくる。必要に応じて必要な調査をし、しっかりとした政治制度をつくると約束する。

 外交安全保障分野に関しては、ICT(情報通信技術)の活用、外交力の強化で、サイバーテロなど国際社会の危機に対応する。日本は自らの力だけで進んでいるわけではなく、米国をはじめさまざまな国とつながっている。これらのパートナーシップをさらに引き締めたい。

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