金生産初の減少も 連続世界一は維持

2016.2.18 05:00

 中国黄金協会によると、中国の金の生産量は2015年、初めてマイナス成長となったが、世界最大の金生産国の地位は9年連続で維持した。

 15年の金生産量は前年比1.746トン減(0.39%減)の450.053トンだった。

 金の消費量は34.81トン増(3.66%増)の985.9トンだった。このうち宝飾用が2.05%増の721.58トン、地金(インゴット)用が4.81%増の173.08トン、金貨用が78.13%増の22.8トンだった。

 中国人民銀行(中央銀行)が15年7月17日に発表した金備蓄量は、その6年前より604トン増の1658.1トン。15年末には1762.32トンに達した。

 15年は国際金価格が低迷した年で、平均価格は1トロイオンス当たり1156.19ドル(約13万1740円)。値下がり前の13年4月に比べ約40%下がっていた。

 同協会によると、15年は持続的なドル高と米連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き上げ予測で、大口商品価格が下落を続けた。だが金価格は基本的に安定しており、金地金や金貨の製造・販売はともに好調。13年9月以降の値下がり傾向に歯止めがかかった状態だった。

 同協会は「今後、中国の金消費は成長傾向を取り戻し、世界一の金消費大国の地位を維持し続けるだろう」と予測している。(中国新聞社)

閉じる