ふるさと納税の返礼品、千葉県勝浦市が商品券を廃止へ 高市総務相の「是正」表明で

2017.2.24 11:32

 ふるさと納税の返礼品を巡り高市早苗総務相が是正策の検討を表明していた問題で、千葉県勝浦市は、独自の商品券「かつうら七福感謝券」を2月末までの申し込み分をもって廃止することを決めた。感謝券は1万円の寄付ごとに7千円分が贈られ、市内の商店で利用できる仕組みだが、総務相の指摘を踏まえ決めたという。

 市によると、感謝券は昨年4月から導入し、今月8日までに約18億円の申し込みがあった。寄付者の8割が返礼品に感謝券を選ぶ人気ぶりで、昨年度の市税収入が約20億円の同市にとって、新たな財源となる見込みだった。

 だが、市担当者によると、感謝券を売却して現金化するケースが続出。「市を訪れるきっかけにしてほしいと企画し、売却防止対策も取ったが防ぎきれなかった」と廃止の理由を説明している。

 ふるさと納税を巡っては、寄付を集めようと豪華な返礼品を贈る競争が過熱しているとして、高市総務相は「制度の趣旨にそぐわない」などと発言、是正策の検討を表明していた。

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