北陸新幹線、京都-新大阪間は南回りで大筋合意 与党PT、「松井山手」付近に新駅

2017.3.7 19:06

 与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会は7日、北陸新幹線で未着工となっている京都-新大阪のルートに関し、京都府南部の京田辺市を経由する「南回り案」を採用することで大筋合意した。同市のJR片町線松井山手駅付近に新駅を設置する計画。

 国土交通省は同日の検討委に、南回り案の費用対効果の数値が投資に見合う「1・1」となるとの試算を提示。検討委は試算結果や建設費を一部負担する京都府の強い要望を踏まえ、南回り案を選定した。

 京都-新大阪のルートは、南回り案と、東海道新幹線の北側を通る「北回り案」の2案から、検討委が選定に向けて協議していた。国交省が昨年11月に公表した試算では、北回り案は費用対効果が「1・1」で投資に見合うとされた。

 北陸新幹線の未着工区間である福井県・敦賀以西を巡っては、与党PTが昨年末、福井県・小浜から南下する「小浜京都ルート」の採用を正式決定。京都-新大阪は年度内に結論を得るとしていた。

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