受動喫煙法案見送り 今秋にも提出 厚労相「議論が不足」

2017.6.16 12:01

 塩崎恭久厚生労働相は16日の閣議後会見で、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙の対策を強化する健康増進法改正案について、今国会での成立を断念したことを正式に表明した。例外的に喫煙を認める飲食店の線引きをめぐり厚労省と自民党が折り合える見通しが立たなかった。

 塩崎氏は「努力してきたが、結果として、自民党と合意が至らなかった。徹底した議論が不足していた。受動喫煙の被害は科学的に証明されている。その対応も科学的に行わなくてはいけない」と強調。秋にも想定される臨時国会での成立を目指すという。

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