日米印、過去最大級の訓練公開 中国けん制 「空母級」そろって航行

2017.7.18 00:20

 海上自衛隊と米、インド両海軍は17日、3カ国による過去最大級の共同訓練「マラバール」をベンガル湾の洋上で公開した。米原子力空母ニミッツに同乗した。海自最大のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」も参加。「空母級」の巨大な艦船がそろい、ゆっくりと並んで航行した。

 訓練は、中東からアジアのシーレーン(海上交通路)で影響力を強める中国をけん制する狙いがある。10~17日の日程で艦船18隻や航空機が参加。潜水艦の追尾や救難訓練に加え、インド南部チェンナイ港での交流行事なども実施した。

 最終日の17日は、高波に見舞われる悪天候の訓練になった。ニミッツの左隣にインド空母ビクラマディティヤ、その左をいずもが航行した。ニミッツのケビン・レノックス艦長は代表取材に「高波は(厳しい気象条件が少なくない)実際の作戦を想定するのにうってつけだ」と話した。

 いずもは初参加で、潜水艦の追尾能力が高い。(共同)

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