東京株急落、一時700円超安 世界株安連鎖が再燃

2018.2.10 06:02

 9日の東京株式市場は日経平均株価が3営業日ぶりに大幅反落し、前日比の下げ幅が一時771円に達した。これに先立つ8日のニューヨーク株式市場はダウ工業株30種平均の終値が前日比1032.89ドル安の2万3860.46ドルと、5日に続いて再び1000ドル超の急落となった。米長期金利の上昇に対する警戒感が改めて意識されており、世界的な株安は着地点がみえない。

 平均株価の終値は前日比508円24銭安の2万1382円62銭で、約4カ月ぶりの安値水準。朝方から売り注文が先行し、東証1部上場銘柄の約87%が値下がりした。平均株価は今週の1週間で、1891円91銭(8.1%)下落した。アジアの株式市場では、中国の上海総合指数が約4%安となるなど主な株価指数が軒並み下落した。

 8日のダウ平均の終値は5日に記録した過去最大の1175.21ドル安に次ぐ歴代2番目の下げ幅だった。米長期金利が一時2.884%まで上昇したことが嫌気され、取引終了にかけて売りが売りを呼ぶ展開となった。下げ幅は一時1044.12ドルに達し、構成する全銘柄が下げた。

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