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子供の映画館デビュー後押し イオン系シネコン、第1弾は「美ら海水族館」

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子供の映画館デビュー後押し イオン系シネコン、第1弾は「美ら海水族館」

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「沖縄美ら海水族館~海からのメッセージ~」から  複数の映画のスクリーンを併設するシネマコンプレックスを全国76カ所で展開する最大手、イオンエンターテイメントは1月18日から、親子で一緒に楽しめる「こどもの映画館シリーズ」の独占上映をスタートさせる。子供が楽しめる工夫が満載で、“映画館デビュー”をアシストするのが狙いだ。

 シリーズの第1弾作品は「沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館~海からのメッセージ~」。2歳から小学校低学年くらいをターゲットにしているため、上映時間はちょうど1時間。

 実際に人気水族館に遊びにいった気分になれるよう構成を工夫し、親しみやすい親子3世代のキャラクターを登場させ、クイズも盛り込んだ。ジンベイザメやマンタが悠々と泳ぐ様子は迫力いっぱいで大人も楽しめる内容だ。

 子供が怖がらないよう照明は完全には落とさず、音もやや小さめ。パンフレットには「少しぐらい騒いだって平気」と明記した。料金は2歳から中学生以下は500円、高校生以上は1000円。

 イオンエンターテイメントは企画から参加した。今後もシリーズとして継続的に作品を上映してゆく方針。同社営業本部の大山義人本部長は「年に2、3本ずつ上映していきたい」と話す。

 幼い頃から映画に親しんでもらおうという取り組みの背景には、映画館離れという現実がある。日本映画製作者連盟によると、映画館の入場者数は平成16年が約1億7000万人だったのに対し、24年は約1億5500万人だった。この間にスクリーンは465も増えている。大山本部長は「とにかく足を運んでもらいたい。一度見れば、きっと映画が好きになります」と企画の意図を説明している。(櫛田寿宏)

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