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東芝、サムスンに対抗意識あらわ 最先端の3次元メモリー量産で攻勢

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東芝、サムスンに対抗意識あらわ 最先端の3次元メモリー量産で攻勢

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 東芝と韓国・サムスン電子による半導体メモリー事業での首位争いが激化する。東芝は9日、スマートフォン(高機能携帯電話)などのデータ保存に使う記憶用半導体「NAND型フラッシュメモリー」を生産する四日市工場で第5製造棟の2期分が完成し、生産を開始したと発表した。また同日、来夏に完成予定の新たな第2製造棟の工事にも着手。3次元メモリーと呼ばれる最先端技術を使ったメモリーの量産にも乗り出し、サムスン電子を引き離す。

 年間2000億円投資

 「ナンバーワンにこだわっていない。確実な成長が最大の主眼で(半導体事業の)営業利益2000億円を目指したい」

 東芝の田中久雄社長は同日、四日市工場で開いた記者会見でそう語り、必ずしもサムスンとのシェア争いにはこだわらない姿勢を示した。

 東芝はこれまでサムスンとのシェア争いで後塵(こうじん)を拝しており、サムスン抜きは悲願のはず。

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