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携帯各社、熾烈な学割競争 発表後でも“後出し”特典追加で対抗

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携帯各社、熾烈な学割競争 発表後でも“後出し”特典追加で対抗

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ソフトバンクの孫正義社長  ソフトバンクは21日、受け付けを17日に始めた携帯電話の「家族の学割」キャンペーンについて、基本プラン「ホワイトプラン」の月額料金を1080円割り引く期間を当初公表した設定から1年延長し、3年間にすると発表した。同様のプランで3年間の割引を発表したKDDIに対抗する。

 今年の学割キャンペーンをソフトバンクは15日に発表したが、KDDIが19日に公表したキャンペーンの内容よりもインパクトが弱いと判断。割引期間の延長に加え、提携する「TSUTAYA」でのCDレンタル代金を4カ月間、実質半額にするなどの特典も追加した。また、2月にも始める光回線契約とのセット割引も併用できるように改めた。

 一方、KDDIが21日に始めた「auの学割」キャンペーンは「LTEプラン」などを契約すれば、学生本人と番号持ち運び制度(MNP)を利用して新規契約した家族の基本料が3年間、実質無料になる。

 年明けから卒業・進学シーズンにかけては新規契約者を獲得する書き入れ時だけに、携帯各社は“後出し”のサービス追加も辞さずに割安感を訴え、販売合戦を有利に運びたい考えだ。NTTドコモは「他社の動向を見ながら、近日中に発表したい」(広報)としている。

 仮想移動体通信事業者(MVNO)による格安スマートフォンのサービスも昨年から増えているだけに、顧客の囲い込みを狙う今春の競争は例年にも増して熾烈(しれつ)になりそうだ。

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