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キリン、居酒屋などに投融資・協賛金再開 業務用ビール出荷底上げ

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キリン、居酒屋などに投融資・協賛金再開 業務用ビール出荷底上げ

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 キリンビールが2005年以降、原則として見合わせてきた居酒屋など外食チェーン各社への投融資や協賛金の提供を再開するとともに、強化に乗り出したことが8日、分かった。同社は伸び悩んでいるビール類の出荷を15年は9年ぶりに前年比プラスに転換させる方針を掲げており、一般消費者に対するブランドの浸透にも影響が大きい業務用ビールの出荷を底上げすることで、目標の達成を目指す。

 「生ビール」など外食店が提供する業務用ビールの供給メーカーは、チェーンごとに1、2社に限定されるケースが多い。チェーン各社への出資や融資、さまざまな形態の協賛などに応じる代わりに、独占的に供給する契約がビールメーカーとの間で取り交わされるためだ。

 キリンは、主要取引先だった大手居酒屋チェーンがビールの調達先を競合メーカーに乗り換える事態が昨年生じるなど、業務用が低迷。営業現場から投融資や協賛金の再開を求める声が高まっていた。また、経営体制の一新に伴って国内シェアの回復を優先する方針を打ち出したこともあり、再開を決めた。

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