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過激なスマホ販売競争、残る火種 政府介入に反発、進まぬ抜本改革

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過激なスマホ販売競争、残る火種 政府介入に反発、進まぬ抜本改革

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 「1ギガバイト、5000円以下」は作業部会でライトユーザー向けプランの例として示されていた。しかし予想外の速さでソフトバンクが発表に踏み切ったことで、「ドコモはどうするのか」との声が強まった。

 ドコモは当初、家族向けにデータ使用量「7ギガバイト」をシェアできる低料金プランを想定していた。だが、競合に対抗するため、発表直前に「5ギガバイト」とシェアできるデータ使用量を若干減らしつつ、3人家族の場合1人当たり月額4500円と「赤字になりかねない」(ドコモ関係者)低料金に変更した。決め手は加藤薫社長の「この方が分かりやすい」との鶴の一声だった。

 前出のドコモ幹部は1月29日、再び官邸を訪れた。加藤社長が同日午後3時の決算会見で新たな低料金プランを発表する直前のことだ。幹部は官房長官に「当社は他社と違うが、こういう形でいきたい」と説明。携帯電話料金の3社横並びに苦言を呈していた官房長官はうなずいた。

 作業部会の取りまとめが大詰めを迎えた昨年12月上旬、米アップルのアジア担当副社長と日本法人トップが、総務省を訪れた。

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