家具チェーン大手ニトリは１５日、東京都内の池袋、銀座、目黒に３店舗を一斉オープンした。ニトリは郊外だけでなく、駅に隣接する都市部の百貨店への出店を加速させており、今回もその一環。東武百貨店池袋本店の開店式典に出席した似鳥昭雄会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は「池袋は１日の乗降客数が２６０万人に上る。都心部の旗艦店にしたい」と期待感を示した。

　東武池袋店は池袋駅直結の東武百貨店６階の１フロア（約３８００平方メートル）に出店。ニトリの郊外店舗には少ない中価格帯の商品を扱うほか、コーディネートを意識したおしゃれな家具やインテリアを取りそろえた。

　電車での来店客向けに配送専用カウンターを設け、間接照明で落ち着いた売り場を演出した。似鳥会長は「若い方に来てもらいたい」と語った。

　マロニエゲート銀座店は５階だけだった店舗を６階にも拡大して刷新。商品数も２倍に増やした。アトレ目黒店はＪＲ目黒駅前のアトレ目黒の地下１階から３階までの４フロアで構成されている。２店舗の新規出店と１店舗のリニューアルで国内店舗数は４３０店となった。

　ニトリは昨年１２月に高島屋新宿店が入る商業施設にタカシマヤタイムズスクエア店をオープンしている。