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健康志向で抹茶に商機到来 新商品相次ぐ 海外展開も視野

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健康志向で抹茶に商機到来 新商品相次ぐ 海外展開も視野

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 食品メーカーなどが抹茶を使った新商品を相次いで発売している。消費者の健康志向の高まりを商機と捉え、和食人気が高まっている海外への展開も視野に入れている。

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 ミスタードーナツは4月から、宇治茶専門店の「祇園辻利」と共同開発したドーナツなどの限定商品を発売中だ。抹茶は光を浴びると品質が劣化するため、陳列ケース内の商品を一つずつ紙製のカバーで覆うなど工夫した。ミスドを運営するダスキンの宮島賢一専務取締役は「(希少な品種のため)辻利から6トンしか提供を受けられない貴重な抹茶を使った」とアピールする。

 コンビニのミニストップは、抹茶味のスイーツ「宇治茶もんぶらん」など3品を発売。お茶の審査技術を示す段位で九段を持つ「茶師」が監修したのが売りだ。

 抹茶に多く含まれる抗酸化作用がある成分「ポリフェノール」に注目したのはネスレ日本(神戸市)。コーヒーマシンにセットして使うカプセルで、抹茶にビタミンなどの栄養素を加えた商品を展開している。京都府とは宇治抹茶の普及に向けた連携協定を結んでおり、商品の海外展開に向けた準備も進行中だ。

 財務省の統計によると、2016年の抹茶を含む緑茶の輸出額は115億円で過去最高を更新し、10年の42億円から約3倍に増えた。欧米を中心とした和食ブームや健康志向の高まりが追い風となっている。

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