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【株式ニューカマー】自社開発の通信システム生かしオークション

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【株式ニューカマー】自社開発の通信システム生かしオークション

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 □オークネット・藤崎清孝社長

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 事業者向けにインターネットオークションを手掛ける「オークネット」。創業時の中古車から、中古二輪車、デジタル機器、生花、ブランド品と取扱品目を増やすとともに、高度化する通信技術に合わせて自社でシステム開発し、オークションの運営ノウハウを構築。3月29日に東証1部に上場した。藤崎清孝社長は今後の事業方針について「収益構造を多様化させて安定した経営基盤を築く」と語った。

 --創業当時から比べて、通信手段が大きく進歩している

 「1985年に中古車オークションから事業をスタートさせた。オークション会場を持たず、会員は自分の店にいながら通信手段を用いて映像などの情報だけで取引できる仕組みを実現した。通信は衛星通信、衛星デジタル、インターネットと次々と技術革新が進んだが、システムはすべて自社開発した」

 --現物を見ない取引では、顧客が不安になるのでは

 「中古車オークションを始めた当初から、出品車両の厳正で公平な検査体制を整えている。全国6カ所の拠点に約170人の検査員がいて、出張して300以上の項目をチェックする。トヨタ自動車、日産自動車などメーカーとともに統一基準をつくり検査しているので、信頼性は高い。同じように中古デジタル機器、ブランド品でも検査を実施している」

 --経営陣による自社買収(MBO)で非上場化した

 「創業以降市場の伸びもあり、中古車事業でほとんどの利益を上げていた。しかし2005年以降、市場が縮小して事業構造の転換が必要と判断し、08年にMBOを実施した。非上場の時期に通信を衛星利用からインターネットに完全移行したほか、取扱品目を増やして売上構成を変えた。今では中古車事業は過半数にまで割合を減らし、中古デジタル機器事業が30%に迫る第2の柱となった。中古二輪車、生花、ブランドの各事業も順調に育っている」

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