イオン傘下のウエルシア薬局は１５日、住民が無料で利用できる小スペース「ウエルカフェ」の設置に関し、来年２月までに約１６０店舗に拡大する方針を明らかにした。

　ウエルカフェは２０１５年に関東地方などで設置を始め、現在は東北から近畿地方に展開する約１５００店舗のうち２１都府県の９２店舗に設けている。駅に近いなど便利な場所に店舗があるため利用者に好評で、テーブルやいすを備えた２０平方メートル以上の広さを提供している。

　高齢者の集いのほか、服薬指導や子育て支援などにも利用できる。埼玉県内の店舗ではさいたま市のＮＰＯ法人「パープルネットさいたま」がドメスティックバイオレンス（ＤＶ）の被害者の支援活動に使うなど、行政やＮＰＯを中心にさまざまな分野に利用が広がっているという。