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農・鉱分野にも自動運転の波 無人ダンプに自律航行船…課題は価格

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農・鉱分野にも自動運転の波 無人ダンプに自律航行船…課題は価格

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 世界の自動車メーカーが技術開発にしのぎを削る自動運転。2020年ごろには、完全自動運転の一歩手前に当たる「レベル4」が実現しそうだ。ただ、自動運転時代が到来しつつあるのは自動車だけではない。むしろそれ以上に期待が持てる分野が農業機械や鉱山機械だ。

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 18年度中に投入

 農業機械大手の井関農機が6月中旬、茨城県つくばみらい市の事業所で開いた新商品発表会。17年度下半期の商戦向けに投入する9種類のトラクターや田植え機、耕運機に交じって、「T.Japan」と名付けられたある試作品のトラクターが披露された。

 農機では自動車と同様、自動運転技術がレベル分けされている。T.Japanは0~3まで4段階あるうち、そばで人が監視するとの条件付きで動かす「レベル2」に該当する。

 内蔵のジャイロセンサーや衛星利用測位システム(GPS)アンテナが、車体の位置や傾きを検知。最初に人が運転して基準となる地点を覚え込ませるだけで、あとは無人状態でも旋回や作業機の上げ下げといった作業をトラクター自身が行う。1ヘクタールの田畑で作業した場合、作業効率は従来の1.5倍以上に高められるという。発表会では、無人トラクターと有人トラクターを横に並べて同じように畑を耕すデモも行われた。井関農機は、このトラクターを18年度中に投入する方針だ。

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