ヒアリ駆除へ殺虫剤好調、出荷2倍増 フマキラー株価も上昇
更新南米原産の強毒アリ「ヒアリ」が日本各地の港湾などで確認され、定着が危惧される中、殺虫剤の出荷が伸びている。アース製薬やフマキラーは、今月に入り関連商品の出荷が2倍程度に増加。フマキラーの株価は上場来高値を更新するなど、投資家も熱い視線を注いでいる。
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アースはアリ用の殺虫スプレー「アリアース」や巣を丸ごと駆除する設置型殺虫剤「アリの巣コロリ」を販売。7月の出荷量は前年同月の2倍に増え、工場では勤務シフトを工夫するなどして増産対応を取る。
設置型殺虫剤「ウルトラ巣のアリ」などを展開するフマキラーも7月の出荷量が1.8倍で推移。同社株(東証2部)は7日に一時1289円をつけ、30年ぶりに上場来高値を更新した後、10日には1370円まで伸ばした。別の外来種「アルゼンチンアリ」について環境省などと共同研究を行った実績に加え、今回も対策商品を提供していることが評価された。