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がん治療中も安心、自然由来の洗髪剤 近大とウィッグメーカーが共同開発

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がん治療中も安心、自然由来の洗髪剤 近大とウィッグメーカーが共同開発

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 抗がん剤で治療中のがん患者も安心して使える自然由来の成分を配合したシャンプーを、近畿大と医療用ウィッグ(かつら)メーカーのフェザー(大阪市)が共同開発した。髪や頭皮への負担を減らせるといい、患者の支援団体も期待を寄せている。

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 がんの化学療法では副作用で皮膚に炎症が起きやすくなるケースがある。ウィッグを使う患者から「シャンプーで頭皮が乾燥して荒れやすい」との悩みが寄せられたことからフェザーが開発に着手し、ウィッグの開発で知り合った近大に協力を依頼。養殖ブリから抽出し、同大が開発した高い保水力を持つ成分「マリンコラーゲン」や、福井県産のシルク由来成分などを配合し製品化した。

 商品名は「フェザー シルクで洗う泡シャンプー」で300ミリリットル入りが3024円。病院内にある患者向けの理美容室や、ウィッグの取扱店などで11月から発売する。

 NPO法人「がん患者団体支援機構」の時枝龍彦理事(71)は「容姿に敏感な患者に歓迎されるのではないか」と期待。開発に携わった近大薬学部の多賀淳准教授(50)は「研究の成果を医療関連の分野に生かせるのは光栄だ」と話している。

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