不動産大手5社 住友不、東急不が増収増益
更新不動産大手5社の2017年9月中間連結決算が14日、出そろった。住友不動産、東急不動産ホールディングス(HD)の2社は、マンション販売などが好調で増収増益だった一方、三井不動産と三菱地所の2社は、好調だった前年同期からの反動減などで減収減益と明暗が分かれた。野村不動産HDは増収だが最終利益は横ばいだった。
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住友不動産はビル賃貸事業などが好調で、各利益項目が中間期の過去最高を更新。東急不動産HDは、投資家向けビルなどの売却益が増加したほか、住宅事業で高価格物件の売れ行きが伸びた。野村不動産HDは住宅事業で売上計上戸数を大幅に伸ばした。
三井不動産と三菱地所は、ビル賃貸事業が空室率の改善などで賃料収入が増加したが、前年同期に三井不動産は物流施設の集中売却、三菱地所は大型タワーマンション分譲といった大型案件があった反動が響いた。
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■不動産大手5社の2017年9月中間連結決算
(売上高/営業利益/最終利益)
三井不動産 7217(▲11.0)/922(▲19.6)/485(▲33.3)
住友不動産 4931(5.0)/1142(17.2)/740(25.1)
三菱地所 4858(▲5.1)/842(▲8.5)/417(▲27.4)
東急不動産HD 4079(27.8)/349(38.1)/176(70.4)
野村不動産HD 2730(10.0)/344(3.3)/201(0.0)
※単位は億円、カッコ内は前年同期比増減率(%)、▲はマイナス