パナソニックは１５日、スマートフォンやタブレット端末などと無線接続して音楽が聞けるスピーカーを搭載したＬＥＤ天井照明器具を開発したと発表した。天井から流れる音楽が部屋全体を包むような効果が期待できるという。

　ＬＥＤ照明の新製品は１２畳用と８畳用とがあり、いずれも最大出力５ワットのスピーカーを２つ付けた。オーディオ部門と共同研究を進め、天井に設置しやすいように軽量化した。スピーカーを据え置いた場合に比べて、音を鮮明に感じられる範囲が広いのが特徴。リビングなどで家事をしながらより良い音質で曲を楽しみたい人に適しているという。

　２月２１日に販売予定で、平成３０年度で２万台の売り上げを目指す。各種の店頭予想価格は６万円～７万五千円前後（税抜き）。同社アプライアンス社の浅井浩規・エナジー＆ライフソリューション商品部長は「パナソニックのあかり事業は今年で８２年目になる。時代に沿って明るさ、省エネを追求し続けてきたが、さらに、空間演出も担っていきたい」と話していた。