ジャパンスポーツネット、世界狙う選手育成 日本人向きのテニス練習法を伝授
更新国際的な舞台での日本人選手の活躍などによってテニス人気が高まる中、テニススクールを運営する「ジャパンスポーツネット」(堺市北区)が急成長を遂げている。堀内俊孝社長(35)は国際試合に用いられるハードコードと同じ仕様のコートを導入し、日本人向けトレーニングプログラムを独自に開発。大阪から世界を狙う選手の育成に力を注いでいる。
<< 下に続く >>
全米オープン仕様
昨年12月、堺市北区にオープンしたテニススクール「ホリゾン堺北花田本校」。屋内に設けられたテニスコートは天井の高さが約8メートルとゆったりとしている。コートは全米オープンのセンターコートと同じ仕様で、足にも優しい。一流プレーヤー向けのコートでは、子供たちが伸び伸びとプレーをしていた。
子供のプレーを見守っていた女性は「テニスを本格的に習わせる環境が身近にあるのはうれしい」と話した。
テニススクールを運営していた父、俊宏さんの影響を受けて自然にテニスになじんで育った堀内社長だが、もともと家業を受け継ぐ気はなかったという。
ところが、2010年に俊宏さんが他界すると、その遺品の中から俊宏さんがテニススクールの運営についての夢を記した手記を見つけた。堀内社長は「父はテニスを通じて『大人の社交場を作りたい』と熱く訴えていた。その遺志を継ぎたいと強く思った」と振り返る。