■身元保証、不動産売却など２３種類

　葬儀・法要などのネット仲介を手掛ける「みんれび」は、遺言書作成や生前贈与サポートのほか、相続手続き、遺品整理といった新サービスを加え、“終活”をワンストップで提供するプラットフォーム「よりそう」を立ち上げた。

　これまで終活に関する各種サービスは個別に手配する必要があり手間がかかっていた。利用者にとっての利便性が高まることで、終活ビジネスの活性化が期待されている。新プラットフォームサービスによって、２０２０年には１７年と比べて売上高を５倍に成長させる。

　新たに加わるのは、高齢者が将来不安に備えるための介護施設入居時の身元保証、認知症発症時の財産管理を任せる任意後見サポートのほか、残された遺族のための不動産売却、写真やアルバムといった思い出の保存など、２３種類の終活サービスを網羅する。大手百貨店、写真店、司法書士などの専門家を紹介するサービス事業者と提携。葬儀・法要サービスと同様、明瞭な内容と価格で提供する。利用するには会員登録が必要。ネット、電話、郵送によって受け付ける。

　みんれびは０９年に設立。１２万８０００円から葬儀を仲介する「シンプルなお葬式」、３万５０００円から僧侶を紹介する「お坊さん便」など、従来価格が分かりづらかった葬儀関連サービスを明確に定額で提供している。提携葬儀社は７００社を超え、ほぼ全国で対応可能、登録している僧侶も１１００人を超えている。