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日航、国際線LCC新会社 20年春にも欧米・アジアへの中距離路線を運航

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日航、国際線LCC新会社 20年春にも欧米・アジアへの中距離路線を運航

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 日本航空は14日、中長距離の国際線を運航する格安航空会社(LCC)を設立すると発表した。2020年春の就航開始を目指す。これまではLCCへの一部出資にとどまっていたが、本格的な参入に乗り出す。現在、日本発着の国際線LCCは短距離中心で、空白地帯の中長距離に的を絞ることで、新規顧客の獲得をねらう。

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 設立準備会社を今年7月に立ち上げる。共同出資者を募り、日航は100億~200億円規模の出資をする見込み。名称は未定だが、日航との違いを明確化するため別ブランドとし、成田空港を拠点に運営する。北米、欧州、東南アジアなど中長距路線を主力とし、当初は300席前後の中型機、ボーイング787を2機使用する。

 記者会見した赤坂祐二社長は「技術的にも簡単ではないと思うが、これまで培った経験を使い、快適で安全なLCCモデルを構築したい」と述べた。日航は豪航空大手カンタスグループなどと共同でLCCのジェットスター・ジャパンに出資。日本とアジアを結ぶ短距離の国際線を手掛けている。新会社で中長距離を提供し、カバーする市場を広げる。

 一方、ANAホールディングス(HD)は、傘下のLCCピーチ・アビエーションとバニラ・エアを19年度末までに統合し、20年をめどにアジア中距離路線へ進出する方針だ。

 ■日本を拠点とするLCC(会社名、特徴など)

 ◆日本航空が設立する新会社(名称未定)

  アジア、欧米の中長距離路線で、2020年3月下旬就航を目指す

 ◆ジェットスター・ジャパン

  日本航空などが出資。国内線と国際線短距離路線を運航

 ◆ピーチ・アビエーション、バニラ・エア

  19年度末までに統合、20年に国際線中距離路線に参入

 ◆春秋航空日本

  春秋航空(中国)系のLCC。国内線と国際線短距離路線を運航

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  • 日本を拠点とする格安航空会社

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