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日本航空、LCCは中距離からスタート 赤坂祐二社長「LCCは楽しみ」

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 日本航空の赤坂祐二社長は17日までに、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、2020年春の運航を目指す国際線中長距離路線をメインとする格安航空会社(LCC)について、事業開始時は中距離路線から始めるとの見通しを示した。

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 赤坂氏は、LCC新会社が当初は2機体制で事業開始となることから「中距離路線が先になり、本当の長距離路線はもう少し後になるのではないか」と述べた。

 理由として、長距離路線は2機就航での運用が必要で、就航先が1カ所に限られることを挙げた。事業開始時の中距離路線での就航路線数については明言をさけた。

 14日の記者会見では言葉少なだった赤坂氏だが「LCCは楽しみにしている。(JALブランドは)基幹路線の運航が基本だが、長距離LCCには短距離にも(既存の)フルサービスキャリアーにもない、さまざまな可能性がある」と期待を寄せた上で、短距離LCC事業とは異なるビジネスモデルを構築したいとした。

 日航は、2020年度を最終年度とする中期経営計画で、事業領域拡大のため特別投資枠500億円を機動的に活用するとしていた。赤坂氏は「走りながらチャンスがあればスピーディーにやっていくための投資枠。これだと思うものには逃さず投資したい」と意欲を見せた。(日野稚子)

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