東京五輪でJTB、横浜港にホテルシップ 宿泊施設不足解消へ大型クルーズ船停泊
更新JTBは25日、2020年東京五輪の期間中、横浜港に大型クルーズ船を長期停泊させて宿泊施設として利用する「ホテルシップ」を実施すると発表した。政府の検討会議が3月、東京、神奈川、千葉の3都県の5カ所を実施場所に挙げていた。具体的に事業者が決定したのは初めて。
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JTBが1011室の客室がある「サン・プリンセス」(約7万7千トン)をチャーターし、20年7月23日から8月9日まで山下埠頭に停泊させる。船内にはすし店やバー、プールなどもあり、観戦チケット付き宿泊プランも検討している。
高橋広行社長は記者会見で「懸念される宿泊施設不足の解消に寄与したい」と強調。林文子・横浜市長は「競技はもちろん、横浜の街やクルーズ船の魅力も楽しんでほしい」と話した。
横浜市は野球とソフトボール、サッカーの会場となり、神奈川県藤沢市の江の島ではセーリングが実施される。五輪でのホテルシップ導入は、12年ロンドンや16年リオデジャネイロなどの大会で実績がある。