「最強のメーンバンク」は? 全国150万社徹底調査 地銀の強さ光るが…再編加速か
更新全国企業150万社超のメーンバンクを徹底調査したところ、2017年は取引先企業の増収増益率で地銀が都銀を逆転してトップに立ったことが分かった。大都市圏では圧倒的にメガバンクが強いが、地方では地銀の強さが際立っている。(東京商工リサーチ特別レポート)
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本調査は、東京商工リサーチの企業データベースから2015-2018年の各3月末のメーンバンクを集計、分析した。商号変更や統合などは2018年6月末に合わせた。メーンバンクが複数の場合、最上位行をメーンバンクとして集計した。
国内151万4056社(2018年3月末時点)のメーンバンクは、金融グループでは三菱UFJフィナンシャル・グループが12万4319社(151万4056社に占めるシェア8.2%)でトップを維持した。
◆山陰合同銀の県内シェアは3分の2
大都市圏では圧倒的にメガバンクが強いが、地方では地銀の強さが際立った。
都道府県別のシェア(占有率)が60%以上で他を圧倒したのは、島根県で山陰合同銀行(県内シェア65.9%)、和歌山県で紀陽銀行(同63.0%)、滋賀県で滋賀銀行(同61.6%)、奈良県で南都銀行(同60.2%)の4行で、いずれも地方銀行だった。
注目される長崎県の地銀統合では、同県内シェアは十八銀行が6333社(同44.3%)でトップ。親和銀行は5615社(同39.3%)で、2行合算の長崎県内の金融機関のシェアは8割を超えている。