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音楽誌のグラインドハウスが経営難 ミュージシャンにも未払い 大物ライターが代表

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 国内外のミュージシャン情報を発信する音楽雑誌「GrindHouse Magazine」の発行会社が債務の支払い遅延を引き起こしている。代表は著名な音楽ライターで、ミュージシャンへの未払いでもトラブルに発展している。(東京商工リサーチ特別レポート)

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◆従業員や取引先に未払い

 「GrindHouse Magazine」を隔月で発行する(有)グラインドハウス(東京都目黒区)が債務の支払い遅延を引き起こしていることが、東京商工リサーチ(TSR)の取材でわかった。従業員給与や取引先への支払いが一部滞っている。

 「GrindHouse Magazine」は、2017年頃から発刊スケジュールも乱れている。

 同誌は、国内外のミュージシャンのインタビュー、ライブレポートなどを掲載するフリー(無料)マガジン。2000年に有料の音楽雑誌として創刊。フリーマガジンへ移行した2012年以降は隔月の発行体制となっている。

 「ヘヴィロック/ミクスチャーからパンク、ハードコア、メタル、エモ、インダストリアル、エレクトロなど、再分化されたジャンルの壁に捉われず、(中略)ストリートのヴァイブを持った“モダン・ロック”を紹介する音楽メディア」(同社ホームページより)

 グラインドハウスは、音楽ライターとして著名なA氏が代表を務め、音楽雑誌の発行やロックイベントの企画のほか、音楽レーベルとしてCD制作なども手掛けている。

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