中小企業

人の目同様、次世代スキャナー 産業技術総合研究所発ベンチャーが自動運転向けに開発

 このマルチポールに、霧や煙の中でも遠方の物体までの距離や方向を測定し、検知する光学技術「デジタルコヒーレントライダー」を組み合わせた。

 これまで視覚システムには、機械的に素子を動かす、モーターや微小電子機械システム(MEMS)が使われてきた。視点を飛ばすようなことができない上、機械部分の故障で駆動できなくなる可能性もあった。

 2020年には、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)、自動運転のセンサー市場規模は、12年比で約14倍の1兆4475億円に拡大すると見込まれている。

 ステラビジョンでは市場拡大を見越して、量産化への第2次の増資も計画している。今後は人工知能(AI)を搭載した視覚システムに進化させたい考えだ。

 自動運転技術の普及には、車の目となる、より高性能で安価なセンサーやスキャナーが欠かせないだけに、世界で自動車メーカーをはじめ、光学技術を持つメーカーやスタートアップ企業がしのぎを削っている。今年10月に、米アップル出身の技術者らが立ち上げたスタートアップのAeva(カリフォルニア州)も、ベンチャーキャピタルなどから約50億円を調達するなど、技術開発競争が加速している。

【会社概要】SteraVision

 ▽本社=茨城県つくば市千現2丁目1-6

 ▽設立=2016年12月

 ▽資本金=1億5500万円 (資本準備金を含む、2018年11月時点)

 ▽事業内容=産業技術総合研究所で開発された「光ステアリングデバイス」をコアとした応用製品の開発

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