埼玉発 輝く

野球防具で定評、倒産後に商標引き継ぎ復活 ベルガードファクトリージャパン

 倒産した2月21日は、ちょうどキャンプの時期で、各チームから多くの注文を受けていたという。「選手に迷惑はかけられない」。永井社長はベルガードの商標を引き継ぎ、自ら新会社設立に動いた。将来的な独立を見据え、その前年から早稲田大学の起業家養成講座を受講していたのも、功を奏した。

 SNSで積極営業

 新会社を創業後、永井社長はSNSを積極的に活用した販売手法を採用。すると、大リーグの選手から直接、「こういったデザインのエルボーガードをつくってほしい」との注文メールが届く。送り主は、先日、トレードで来季からニューヨーク・メッツでプレーすることになったロビンソン・カノや、同じくメッツのヨエニス・セスペデスといった有名選手だ。

 現在、50人ほどのメジャーリーガーとメールやSNSでつながっているという。「出来上がった製品を送ると、選手自ら装着した画像付きのメールが届く。『希望していた通り! ありがとう』といったコメント付きで」。送られてきた画像を見て、つい相好を崩す。

 50歳の冬に突如として迎えたターニングポイント。「創業したときは、私1人だけ。いろいろ不安もあったが、『ここまで来たら、やってやるぞ』と自分への期待の方が大きかった」という。創業6年半が経過し、大物メジャーリーガーも認める会社となった。「これからも規模を追わず、顧客の要望に応えていくことで結果を出していきたい」と意気込む。(大楽和範)

【会社概要】ベルガードファクトリージャパン

 ▽本社=埼玉県越谷市大間野町2-194 (048・971・8646)

 ▽設立=2012年6月

 ▽資本金=800万円

 ▽従業員=4人

 ▽売上高=約1億円(18年11月期)

 ▽事業内容=野球用品の製造・販売

■ □ ■

 □永井和人社長

 ■技術で負けないオンリーワンの自負

 --会社を設立して6年半がたった

 「おかげさまで業績は順調。2018年11月期は前期比で約1.5倍程度売り上げが伸びた。ただ、社員4人の会社なので、生産能力に限界はある。全員、熟練した技を持った職人なので、技術的には十分に対応可能ではあるが、人手がないため注文を断ることも多い」

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