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人口減・高齢化をチャンスに ベンチャー3社の取り組み

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人口減・高齢化をチャンスに ベンチャー3社の取り組み

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人手難企業と外国人材橋渡し

 少子高齢化による国内企業の人手不足が深刻化し、働き手を確保できず廃業する中小企業もある。生産年齢人口は今後も減少が続くことから、政府は昨年末の国会で成立した改正出入国管理法で外国人労働者の受け入れ拡大にかじを切った。こうした中、外国人材仲介ベンチャーの「ワークシフト・ソリューションズ」(東京)は、有能な人材の活用により海外展開や訪日外国人向け事業を強化したい企業と、外国人材を結ぶ橋渡し役として、存在感を高めている。

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 国内市場の縮小を踏まえ、荒木成則社長は「海外は消費が旺盛で、優秀な人材も多い」と外国人材獲得の有用性を強調する。仲介サイトには、190以上の国・地域から大学院を修了したシステム技術者やコンサルタント、通訳者など9万人以上が登録。月2000~3000人ペースで増えており「日本企業との仕事の経験を積みたい人は多い」と意欲の高さを指摘する。

 掲示された職務内容や勤務条件などを考慮し、働きたい人材が応募。業務は現地調査や営業、翻訳など幅広く、企業にとっては現地に社員を派遣したり、希少言語を話せる人材を探したりするといった手間が省ける。

 外資系企業に勤務経験のある荒木氏は、海外市場への出遅れや、外国人と一緒に働いた経験が無いなどの理由で国内企業が多くの商機を逃している状況をみて「あまりにももったいない」と危機感を覚えたという。

 一方、国内大学や大学院で学んだ外国人が国内企業に就職する割合は2016年時点で36%。「日本に理解がある優秀な人材。一緒に仕事をできれば効率よく海外のチャンスを狙える」と話す。

 外国人の就労拡大については「国内で一緒に働く土壌ができるきっかけになる」と評価する。「何もしなければ人口減少で国内市場は確実に縮小する。将来的に外国人が働きたいと思ってもらえる国になっている必要がある」と政府などによる環境整備や企業側の意識改革が重要だと訴えた。

【プロフィル】

 あらき・しげのり 早稲田大卒。2013年にワークシフト社を創立。51歳。東京都出身。

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  • 外国人材と日本企業の仲介を手掛けるベンチャー企業「ワークシフト・ソリューションズ」の荒木成則社長
  • AIロボットを活用した在宅高齢者の見守りサービスを本格始動するベンチャー企業「ワーコン」の青木比登美社長

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