パイオニア、上場廃止へ 株主総会で香港ファンド傘下入り承認
更新業績不振のパイオニアは25日、臨時株主総会を東京都内で開き、香港の投資ファンドの支援を受けて傘下に入るための議案が承認された。構造改革を実施して経営体制を見直し、早期の再建を目指す。今後は主力のカーナビ以外で収益源の育成が急務になる。
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香港のファンド「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア」が、パイオニアを3月中にも完全子会社化する計画。第三者割当増資の引き受けなどで総額約1020億円の支援を行う。パイオニア株の東京証券取引所第1部の上場は廃止される見通しだ。
ファンドとの交渉当初、株式上場を維持するとしていた。総会で森谷浩一社長は経営判断について陳謝したが、株主側から批判が相次いだ。
パイオニアはグループの従業員約3千人を削減する方針を示している。森谷社長と社外取締役以外の取締役5人は辞任し、ファンド側から新たに役員2人を招くという。