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【ニュースレビュー】Friday eye 1.25

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【ニュースレビュー】Friday eye 1.25

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 ■パイオニア臨時株総ファンド傘下入り承認

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 業績不振のパイオニアは25日、臨時株主総会を東京都内で開き、香港の投資ファンドの支援を受けて傘下に入るための議案が承認された。構造改革を実施して経営体制を見直し、早期の再建を目指す。今後は主力のカーナビ以外で収益源の育成が急務になる。

 ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアが、パイオニアを3月中にも完全子会社化する計画。第三者割当増資の引き受けなどによって総額約1020億円の支援を行う。パイオニア株の東京証券取引所第1部の上場は廃止される見通しだ。

 総会で森谷浩一社長は経営判断について陳謝したが、株主側から批判が相次いだ。総会後、取材に応じた森谷社長は、予定する約3000人の人員削減や工場再編といった構造改革について「2年ぐらいの間にやり切らないといけない」と説明した。早ければ2018年度中にも構造改革の大枠を提示。森谷社長と社外取締役以外の取締役5人は辞任する。

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 ●日立製作所、風力発電機の生産撤退

 日立製作所は25日、風力発電機の生産から撤退すると発表した。国内は風力発電の市場規模が小さく、海外では独シーメンスなどとの競争が激しいため、事業拡大が見込めないと判断した。

 保守業務などは今後も続けるほか、提携先であるドイツのエネルコンから発電機を調達して電力の最適な制御システムの提案に力を入れる。風力発電機は、茨城県日立市の「埠頭工場」で生産している。既に新規受注は停止しているという。日立は17日に英原発新設計画の凍結を表明。一方、スイスの重電プラント大手ABBから、電力の送配電や制御といったパワーグリッド事業を買収する予定。

  

 ●アサヒ、英高級ビールを買収

 アサヒグループホールディングスは25日、英国でパブやホテルなどを展開するフラー・スミス&ターナーから、高級ビール事業を買収すると発表した。買収額は2億5000万ポンド(約368億円)で、6月までに手続きを完了する予定だ。買収対象は高級ビール「ロンドン プライド」や「フロンティア」、リンゴを発酵させた酒のシードル「コーニッシュ オーチャーズ」といった事業。年間売上高は150億円程度という。今後は同社のパブやホテルで、アサヒの主力ビール「スーパードライ」なども販売する見通しで、英国で自社ブランドの商品展開を強化する。

  

 ●ライザップ、化粧品販売子会社を売却

 RIZAP(ライザップ)グループは25日、化粧品の開発・販売を手掛ける子会社ジャパンゲートウェイ(東京)を名古屋市の投資会社「萬楽庵」に売却したと発表した。ライザップは2019年3月期連結決算の最終損益が赤字に転落する見通しで、本業のフィットネスクラブと関連の薄い事業について撤退や売却などの構造改革を進めている。売却額は非公表だが、ライザップは売却に伴い約8億円の損失を19年3月期決算に計上する。ジャパンゲートウェイは「レヴール」ブランドのシャンプーなどを販売する企業で、ライザップは17年12月に事業を取得した。積極的な販売促進活動を行ったが販売は伸びず、営業赤字に陥っていた。

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