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東芝メモリに数千億円出資 秋上場へ政投銀、INCJ

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 半導体大手の東芝メモリ(東京)が、日本政策投資銀行や官民ファンドのINCJなどから出資を受け、数千億円規模の資金を調達する方向で調整していることが21日、分かった。今秋にも東京証券取引所への新規株式公開(IPO)を目指しており、米アップルなどが保有する優先株を買い戻す。

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 日本勢による株式保有を増やし、安定した経営環境を整備する狙い。6千億円の融資を受けている主力金融機関を通じて、数千億円規模の追加融資を受けることも検討している。政投銀やINCJからの出資金額で追加融資額は変動する可能性がある。

 東芝メモリは、東芝が米ファンドのベインキャピタルを中心とした「日米韓連合」に約2兆円で売却。連合にはアップルやデルなど米IT大手などのほか、韓国半導体大手SKハイニックスが参加する。東芝も約3500億円を再出資し、40・2%の株を保有している。

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