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人手不足…24時間見直す流通・外食、接客など知恵絞る

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 コンビニエンスストア各社が24時間営業を続ける中、人口減少に伴う深刻な人手不足を背景に労働集約型の外食や小売り、物流などの「サービス産業」では24時間営業の見直しが進むほか、接客の工夫や値上げなど、あの手この手で対応しようとしている。

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 イオン傘下のマックスバリュ西日本は中・四国などで運営する食品スーパー「マックスバリュ」について25店で実施してきた24時間営業を21日から取りやめた。商品の陳列作業などに人手を取られ、レジ対応が不十分になるなどの課題が指摘されていたためという。

 ファミリーレストラン「ガスト」などを展開するすかいらーくは若者の深夜利用の減少に伴って24時間店の見直しを進めており、平成21年の約730店から現在は約230店にまで減らしている。働きやすさを実現する「働き方改革」にもつなげ人材確保に役立てる狙いだ。

 牛丼チェーン「吉野家」は接客スタイルの見直しで人手不足に対応。約500店で今後、顧客自身が支払い後に自分で料理を運ぶ方式に切り替える。

 ヤマト運輸は29年、27年ぶりに宅配便の料金を値上げし、ドライバー確保に努める。

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  • セブンーイレブン本木店で、営業時間短縮の実証実験が行われた。閉店後、入り口には営業開始時刻が貼り出された=22日未明、東京都足立区(川口良介撮影)

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